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今回は一つの記事を書くほどの内容ではないけれど、面白いなと思った論文や個人的に気になる研究をかんたんに紹介していくことにしましょう。

1つ目は知的好奇心より経験の開放性のほうが知識の獲得能力を予測するのに使えるんじゃないか?という研究(R)です。

人間の学習能力は認知能力や性格などによってけっこう変化するのですが、知的好奇心とより広い範囲の経験の開放性のどっちが重要なのか調べたようですね。

研究の結果わかったことは、
  • 経験への開放性は、知識の達成と明確に関連しており、この効果は認知能力とは無関係でした。
  • 知的好奇心は知識の獲得とは関係ありませんでした。
ということですね。

要するに芸術家タイプの人間が勉強を行うと、あっという間に知識を獲得する事ができるようですね。少年漫画に出てきそうなタイプですな。

ここで重要なのは、性格の影響と認知能力は無関係であることですね。

つまり、IQが低くても経験の開放性が高い人は学習能力が高くなるようです。

この研究から言えることはIQが低くてもどんなものにも興味がある性格であれば、十分な学習能力を持つことができるということでしょうか。

次は自然環境は心身に良いよねという研究(R)です。

自然が健康に良いことはよく知られていることですが、都市部でも周囲に自然環境が多いと健康に良いの?ということを調べたようです。

実験の結果わかったことは、
  • 都市化が進んでいる地域であろうがそうでない地域であろうが自然環境は身体と心の健康に良いということが明らかになった。
  • 自然による健康効果は社会的地位や経済的地位と無関係に効果を発揮していた。
  • 自然による健康効果は運動量や人間関係と無関係に効果を発揮していた。
という結果になっていました。

都会でも、自然が多ければ健康に良いというのは納得感がありますが、運動量に関係なく自然の健康効果が発揮されているというのは驚きですね。

ということは森の中でゲームをしているだけでも、健康によいということなんでしょうか。

この研究から言えることは、とにかく自然は健康に良いので、自宅に観葉植物をおいたり、週末や長い休みは自然の多いところでダラダラ過ごしてみると良いかもという感じでしょうか。

筋トレやHIITと比べてみると、心理的に始めやすいと思いますので、取り敢えず、今週や来週の休みに自然の多い公園でもブラブラ散歩してみると良いんじゃないでしょうか。